資格試験の勉強において、忙しい社会人にとって時間の使い方は非常に重要です。日々の業務に追われ、勉強時間を確保するのが難しい方も多いでしょう。そこで、効率的な学習方法や、必要な情報がコンパクトにまとまった参考書が求められます。

今回ご紹介する『情報処理安全確保支援士 ALL IN ONE パーフェクトマスター』は、試験対策に必要な要素を網羅し、忙しい方でも短期間で効果的に学習できる内容となっています。この参考書を活用することで、無駄のない勉強計画を立てることが可能です。

実際に私もこの参考書を使ってみて、短期間でしっかりとした知識を身につけることができました。多忙な社会人の皆さんが効率的に合格を目指せるよう、この書籍の特徴や効果的な使い方について詳しく解説していきます。

忙しい社会人に最適:この本の特徴と活用法

特徴

『情報処理安全確保支援士 ALL IN ONE パーフェクトマスター』は情報処理安全確保支援士試験の対策に特化した参考書です。最新の試験傾向を反映し、重要問題を網羅的に解説。令和5年度秋試験からの新しい午後試験にも対応しています。

参考:情報処理安全確保支援士の最新の試験形式

『情報処理安全確保支援士 ALL IN ONE パーフェクトマスター』は下記の順で構成されており、効率的に午前2、午後の対策が可能です。

  1. 知識の解説と午前2の問題演習
  2. 「セキュアプログラミング」の解説
  3. 午後試験の解き方の解説
  4. 午後試験の問題演習

また、午後試験の問題演習では、問題と解説が参考書内に組み込まれており、PDFなどのダウンロードが不要です。本当にこの参考書1冊あれば午前2~午後まで対策が進められるので、参考書を何周もする周回プレイに最適です。


午前1はこの参考書のカバー範囲外なので、午前1の対策が必要な場合、このサイトでは下記の問題集をおすすめします。

『情報処理教科書 高度試験午前Ⅰ・Ⅱ』のレビュー記事も作成してますので、合わせてご確認ください。

活用法

『情報処理安全確保支援士 ALL IN ONE パーフェクトマスター』の基本的な活用法としては、参考書7回読み勉強法」での徹底的なインプットです。

「参考書7回読み勉強法」1回め 1.目次をしっかりと読む 2.キーワードを拾い読みする 3.問題を解いてみる
「参考書7回読み勉強法」2回め以降 目次をしっかりと読む、前回問題を解いて分からなかったところを中心に読む、問題を解く を繰り返して7周を目指す

情報処理安全確保支援士には、『うかる! 情報処理安全確保支援士 午後問題集』という、解答のパターンを演習できる問題集があります。

『情報処理安全確保支援士 ALL IN ONE パーフェクトマスター』に掲載されている問題演習は問題と解説を読むだけで良いでしょう。

試験合格への近道:試験範囲を完全網羅した内容

『情報処理安全確保支援士 ALL IN ONE パーフェクトマスター』では、情報処理安全確保支援士試験で問われる基本的な事柄が網羅されています。

例えば、2023年版では下記のような内容がカバーされていました。

  • セキュリティ基礎知識
    • 情報セキュリティ管理
    • 情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)
    • 暗号技術の基礎
    • エンティティ認証
    • メッセージ認証とディジタル署名
    • PKI
    • 認可技術
    • ロギング技術
  • 組織や利用者への攻撃と対策
    • 不正アクセス
    • マルウェアとその対策
    • パスワードへの攻撃
    • さまざまな攻撃手法
    • セキュリティ対策
  • ネットワークセキュリティ
    • ネットワーク技術
    • 無線LANのセキュリティ
    • TLS/SSL
    • ファイアウォール
    • 侵入検知システム/侵入防止システム
    • プロキシサーバ
    • VPN
    • 検疫ネットワーク
    • ネットワークへの攻撃
  • サーバセキュリティ
    • Webサーバのセキュリティ
    • DNSサーバのセキュリティ
    • メールサーバのセキュリティ
  • セキュアプログラミングの事例
    • Webアプリケーションにおけるセキュアプログラミング
    • C++言語プラグラムにおけるセキュアプログラミング

おにぎり

実際に過去問演習を行ってみても、「ここもう少し詳しく解説してほしいな…」というところはあっても、「この分野が足りていないな」と感じることはありませんでした

試験で実際に問われる範囲が網羅されていると感じます。

時間を効率化:短期間での学習計画に最適な構成

このシリーズは比較的短期間で学習を行うのに最適です。

というのは、「参考書7回読み勉強法」に向いている構成だからです。「参考書7回読み勉強法」の推奨ペースであれば7週間でこの参考書の学習を終えることができます

まず、情報処理技術者試験の参考書によくある過去問題解説がPDFダウンロード方式ではないこと。参考書本体を用意するだけで、午前から午後まで一通り学習できます

セキュアプログラミングに対する章が独立しているのも嬉しいポイントです。セキュアプログラミングは出題されるプログラミング言語の経験があるかどうかによって難易度が変わってきます。「セキュアプログラミングは捨てる!」と判断したのであればこの章は丸ごと読み飛ばしてしまってOKです。

参考:セキュアプログラミングで問われるプログラミング言語

「午後問題の解き方」と、「午後問題の演習」も章が分かれているので、周回の最初の方は「午後問題の解き方」も読んで解き方を理解し、後半では「午後問題の解き方」は読み飛ばして演習の問題と解説のみ読んでいけばスピードアップします。

総評:試験対策本としてのおすすめポイント

まとめると、『情報処理安全確保支援士 ALL IN ONE パーフェクトマスター』のおすすめポイントは次の通りです。

  • 情報処理安全確保支援士のインプット用に最適!
    • 理由1:試験で問われる内容がしっかり網羅されているから。
    • 理由2:周回しやすい章構成だから。
  • 1冊あればPDFのダウンロード不要で午前2~午後まで対策できる。

情報処理安全確保支援士試験にこれから挑戦するけど、試験で問われる内容をしっかり理解した上で試験に臨みたい…

そんな方におすすめのシリーズです。

▼気になった方は、是非チェックしてみてください▼