合格率から見る試験の難易度

過去の合格率の推移

結論として、データベーススペシャリスト試験の合格率は約17%前後で推移しています。これは試験の難易度が高いことを示しており、しっかりとした準備が求められます。合格率は年によって若干の変動がありますが、基本的に一貫して難関とされています。

また、データベーススペシャリストを受験する人はほとんど応用情報技術者試験に合格済であるという点も考慮が必要です。

他の情報処理技術者試験との比較

データベーススペシャリスト試験の合格率は、他の高度情報処理技術者試験、例えば情報処理安全確保支援士試験(約20%前後)やネットワークスペシャリスト試験(約15%前後)と比較するとちょうど中間に位置しています。

おにぎり

ただし、「情報処理安全確保支援士」、「ネットワークスペシャリスト」はインプット重視、「データベーススペシャリスト」はアウトプット重視…と試験の傾向が異なります。

相性の問題もあるので、合格率だけで試験の難易度を比較することはできないでしょう。


データベーススペシャリストの合格率の詳細は「データベーススペシャリスト:合格率」を参考にしてください。

データベーススペシャリスト試験の難しい点

SQLの知識が求められる

この試験では、SQLの知識が求められます。業務などでSQLを扱ったことがない人には対策を難しくするポイントとなるでしょう。

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それでも、求められるSQLの範囲には限りがあります。

参考書を読んで、気合で覚えてしまいましょう!

アウトプット量が求められる

データベーススペシャリストの午後問題では、作図や、関係スキーマを完成させたりなど、とにかく手を動かすことが求められます。

参考書を読み込むだけではなく、紙とペンを使った過去問演習が必須。

試験当日も作業量が多く、「とにかく忙しい!」という印象を受ける試験です。

データベーススペシャリスト試験のやさしい点

インプット量が比較的少なくて済む

データベーススペシャリストは、情報処理安全確保支援士やネットワークスペシャリストと比較すると、インプット量が少なくて済みます。

正規化、SQL、ER図、関係スキーマ…データベースに関する基本の概念をインプットしたあとは、ひたすらアウトプットで問題の傾向を掴んでいくというのが基本の戦略です。

参考書をじっくり読むより、問題を解いていきたい!という人に向いている試験だと思います。

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アウトプット重視の「データベーススペシャリスト」、インプット重視の「情報処理安全確保支援士」、「ネットワークスペシャリスト」という印象です。

問題の傾向が決まっている

データベーススペシャリスト試験の傾向として、午後1では、「設計」、「実装」、「SQL」に関する問題が良く出題されます。午後2の問1では「物理設計」について、問2では「概念設計」について問われることが多いです。

午後2の「概念設計」では、未完成の概念データモデルと関係スキーマを完成させる問題が定番です。

必要な勉強時間の目安

データベーススペシャリスト試験に合格するためには、200時間程度の勉強時間が必要とされています。

管理人の場合は、「平日は2時間勉強」、「土曜日は5時間勉強」、「日曜日はお休み(もしくは予定通り勉強が進まなかった場合のバッファ)」という形で毎週15時間を12週間継続することを目標に勉強を行っていました。

結果としてはほぼ予定通りの180時間の学習時間で試験に臨み、試験に合格しました。

おにぎり

合格するまでに2回受けているので、前の試験の貯金もある状態でしたが…。1つの目安としてください。

平日も、1問でも問題を解いて、とにかくアウトプットを重視しました。