合格率から見る試験の難易度

過去の合格率の推移

結論として、ネットワークスペシャリスト試験の合格率は約15%前後で推移しています。これは試験の難易度が高いことを示しており、しっかりとした準備が求められます。合格率は年によって若干の変動がありますが、基本的に一貫して難関とされています。

また、ネットワークスペシャリストを受験する人はほとんど応用情報技術者試験に合格済であるという点も考慮が必要です。

他の情報処理技術者試験との比較

ネットワークスペシャリスト試験の合格率は、他の高度情報処理技術者試験、例えば情報処理安全確保支援士試験(約20%前後)やデータベーススペシャリスト試験(約17%前後)と比較するとやや低めです。

おにぎり

確かに私も「データベーススペシャリスト」、「情報処理安全確保支援士」、「ネットワークスペシャリスト」と挑戦してきて、「ネットワークスペシャリスト」が一番合格まで時間がかかりました。

でも、ネットワークの実務経験なしの私でも合格できたので、しっかりと対策をすれば決して受からない試験ではありません!


ネットワークスペシャリストの合格率の詳細は「ネットワークスペシャリスト:合格率」を参考にしてください。

ネットワークスペシャリスト試験の難しい点

広範な知識が求められる

この試験では、ネットワークからセキュリティまで、幅広い知識が求められます。

特にTCP/IPの各層の細かな知識を確実に身につけることが必要です。

求められる知識の範囲の詳細は、「ネットワークスペシャリスト:試験範囲と出題内容」でご確認ください。

計算や慣れが必要な問題がある

ただ知識を身につけるだけではなく、計算や慣れが必要な問題が出題されることもネットワークスペシャリストを難しくしているポイントだと思います。

例えば次のような計算問題が出ます。

ネットワークスペシャリスト試験に出題される計算問題
  • 伝送時間、伝送速度の計算
  • ビット誤り率の計算
  • 呼量(アーラン)と呼損率
  • 待ち行列

慣れが必要な問題の例は下記の通りです。

ネットワークスペシャリスト試験に出題される慣れが必要な問題
  • サブネットマスクの計算(CIDR表記)

インプットだけではなく、演習を通じてアウトプットを強化することでこれらの問題に対する得点力を上げていく必要があります。

ネットワークスペシャリスト試験のやさしい点

他の試験との相乗効果

ネットワークスペシャリストの試験範囲は、情報処理安全確保支援士試験と重複する部分が多いです。情報処理安全確保支援士と交互に受験していくことで学習の相乗効果が期待できます。

必要な勉強時間の目安

ネットワークスペシャリスト試験に合格するためには、200~300時間程度の勉強時間が必要とされています。

管理人の場合は、「平日は3時間勉強」、「土曜日は5時間勉強」、「日曜日はお休み(もしくは予定通り勉強が進まなかった場合のバッファ)」という形で毎週20時間を12週間継続することを目標に勉強を行っていました。

結果としては予定より少なめの200時間の学習時間で試験に臨み、試験に合格しました。

おにぎり

合格するまでに3回受けているので、前の試験の貯金もある状態でしたが…。1つの目安としてください。

合格した回は非常に仕事が忙しい時期で、隙間時間を活用しながら少しずつ勉強を進めました。