合格率から見る試験の難易度

過去の合格率の推移

結論として、情報処理安全確保支援士試験の合格率は約20%前後で推移しています。これは試験の難易度が高いことを示しており、しっかりとした準備が求められます。合格率は年によって若干の変動がありますが、基本的に一貫して難関とされています。

また、情報処理安全確保支援士を受験する人はほとんど応用情報技術者試験に合格済であるという点も考慮が必要です。

他の情報処理技術者試験との比較

情報処理安全確保支援士試験の合格率は、他の高度情報処理技術者試験、例えばネットワークスペシャリスト試験(約15%前後)やデータベーススペシャリスト試験(約17%前後)と比較するとやや高めです。

しかし、試験に対する相性もあるので、一概に「合格率が高めだから試験の難易度が低い」とはいえません。


情報処理安全確保支援士の合格率の詳細は次の記事を参考にしてください。

情報処理安全確保支援士試験の難しい点

広範な知識が求められる

この試験では、セキュリティに関連する幅広い知識が求められます。

具体的には、情報セキュリティ管理やリスク管理、技術的なセキュリティ対策まで多岐にわたります。そのため、膨大なインプットが必要となり、体系的かつ効率的に学習することが難易度を上げる要因となります。

求められる知識の範囲の詳細は、試験範囲についてまとめた次の記事でご確認ください。

セキュアプログラミング問題の対策

情報処理安全確保支援士では、C++やJava、ECMA Script(JavaScript)といったプログラミング言語を使ったセキュアプログラミングに関する出題が含まれることがあります。

参考:試験で使用する情報技術に関する用語・プログラム言語など(IPA)

これらの言語に慣れていない受験者にとっては、特に難易度が高い部分です。

セキュアプログラミングをばっさりと切り捨てるか、しっかりとした事前準備をすることが必要です。


管理人はC++の経験がなかったため、インプレスから出版されている「1週間でC++の基礎が学べる本」で学習を行いました。

全くの未経験でも、環境の作り方からコーディングの仕方までC++の概要を迷わず学べる良書です。

この書籍で学習したことで簡単な問題であれば解けるようになりましたが、それでも少し難しいことをきかれると太刀打ちできなくなってしまうところがありました。

情報処理安全確保支援士で出題されるプログラミング言語に苦手意識がある場合は、セキュアプログラミング以外の分野をしっかりと学習していった方が確実性が増します。

情報処理安全確保支援士試験のやさしい点

年に2回の受験チャンス

情報処理安全確保支援士試験は、春と秋の年に2回開催されます。他の高度試験は年1回の試験のため、それらより受験機会が多いことは受験者にとってメリットです。

これにより、学習の計画やスケジュールを柔軟に組むことが可能です。

おにぎり

試験に受かる一番のコツは受かるまで受け続けること!

他の試験との相乗効果

情報処理安全確保支援士の試験範囲は、ネットワークスペシャリスト試験と重複する部分が多いです。ネットワークスペシャリスト試験と交互に受験していくことで学習の相乗効果が期待できます。

▼情報処理安全確保支援士の試験範囲

▼ネットワークスペシャリストの試験範囲

他の高度試験でも午前2ではセキュリティに関する問題が出題されますので、情報処理安全確保支援士の勉強が活かせるでしょう。

必要な勉強時間の目安

情報処理安全確保支援士試験に合格するためには、200~300時間程度の勉強時間が必要とされています。

管理人の場合は、「平日は3時間勉強」、「土曜日は5時間勉強」、「日曜日はお休み(もしくは予定通り勉強が進まなかった場合のバッファ)」という形で毎週20時間を12週間継続することを目標に勉強を行っていました。

結果として概ね予定通りの240時間の学習時間で試験に臨み、試験に合格しました。

おにぎり

合格するまでに2回受けているので、前の試験の貯金もある状態でしたが…。1つの目安としてください。