情報処理安全確保支援士試験の合格基準

情報処理安全確保支援士試験の合格基準は次の通りです。

時間区分合格基準解答数合格の目安
午前160点以上/100点30問18問以上正解
午前260点以上/100点25問15問以上正解
午後60点以上/100点2問1問あたり30点以上
(1問50点満点)

参考:IPA 試験要項

情報処理安全確保支援士試験の採点は「多段階選抜方式」となっており、前の時間区分が合格基準に達していないと採点自体がされません。

▼多段階選抜方式のイメージ

多段階選抜方式 午前1が合格基準を満たすと午前2が採点、午前2が合格基準を満たすと午後1が採点、午後1が合格基準を満たすと午後2が採点。全て合格基準を満たすと合格

実際に採点され、点数が分かった方が、例え不合格だったとしても次回への対策が立てやすくなります。全時間区分をバランスよく対策することを心がけましょう。

午前1試験の免除制度を活用する

合格する確率を上げるために、是非午前1試験の免除制度も活用しましょう。免除制度を活用することで、午前2試験からの受験が可能です。

午前1試験の免除制度について

高度試験の午前1試験には免除制度があります。

免除が有効になる条件は、下記のいずれかを満たすことです。

  • 応用情報技術者試験(AP)に合格
  • 情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士のいずれかに合格
  • 情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験の午前1試験で基準点以上の成績をとる

条件を満たしてから2年間の間、午前1試験の受験が免除されます(午前2から受験)。

参考:午前Ⅰ試験免除 情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験

受験しなければならない時間区分が1つ減るだけで、心理的な負担がかなり軽減されます。

午前1の免除期間が切れている場合は、資金に余裕があれば午前1試験のみの受験・合格も検討してみてください。

参考情報:令和6年度春期試験の得点分布

合格基準を満たす点を取るのはどれくらい難しいのか? 参考情報として、IPAが公表している令和6年度春期試験の得点分布を見てみましょう。

得点午前1午前2午後
 90点~100点 52 名 85 名 26 名
 80点~89点 376 名 1,753 名 282 名
 70点~79点 1,096 名 2,723 名 864 名
 60点~69点 1,606 名 3,492 名 1,597 名
50点~59点1,629 名1,323 名1,948 名
40点~49点1,087 名1,001 名1,682 名
30点~39点504 名257 名1,049 名
20点~29点129 名75 名393 名
10点~19点14 名4 名136 名
0点~9点0 名1 名37 名
合計6,493 名10,712 名8,014名

この表を見ると、80点以上の高得点者は少なく、40点~69点ぐらいの点数を取っている人が多いことがわかります。

特に午後では、解答できる内容・キーワードから埋め、出来る限り多くの部分点を狙っていくことが合格への鍵となるでしょう。