忙しい毎日の中で、情報処理技術者試験に向けた勉強時間を確保するのは簡単ではありません。キャリアアップを目指すシステムエンジニアにとって、効率的に学習できる問題集を選ぶことが成功へのポイントです。

特に、仕事や家庭との両立に奮闘しながらも、試験に一発合格するためには、質の高い問題演習が欠かせません。「情報処理教科書 高度試験午前Ⅰ・Ⅱ」は、そんな忙しい社会人の強い味方となる一冊です。

この書籍は、高度試験の全ての試験区分に対応しており、効率的に試験範囲を網羅できることが特徴です。この記事では、この参考書のメリットとデメリットを詳しく紹介します。

是非、試験合格に向けた参考書選びの参考にしてください。

「情報処理教科書 高度試験午前Ⅰ・Ⅱ」の概要

「情報処理教科書 高度試験午前Ⅰ・Ⅱ」は、高度情報処理技術者試験の午前Ⅰおよび午前Ⅱに対応した総合的な問題集です。「情報処理安全確保支援士」、「ネットワークスペシャリスト」、「データベーススペシャリスト」など、全試験区分に対応しており、効率的に試験範囲を網羅できることが特徴です。

この問題集は、最新のシラバスに基づいて編集されており、過去問題を中心に構成されています。過去問の演習を通じて、出題傾向を把握し、確実に得点力を向上させることが可能です。また、解説も詳細でわかりやすく、独学でも無理なく学習を進められるよう工夫されています。

さらに、購入者特典としてWebアプリが付属しており、試験区分ごとに問題を絞り込んで学習することが可能です。このアプリを活用することで、より効率的な学習が期待できます。

特徴

  • 全試験区分に対応: 情報処理技術者試験の全ての区分に対応しており、これ一冊で幅広い知識をカバーできます。
  • 過去問題を徹底的に解説: 過去問を中心に構成されており、試験の出題傾向を理解しやすい内容です。
  • Webアプリ付き: 購入者特典として付属するWebアプリで、試験区分ごとに効率的に学習を進められます。
  • 最新シラバスに対応: 出版された年度の最新のシラバスに対応しています。

「情報処理教科書 高度試験午前Ⅰ・Ⅱ」のレビュー

おにぎり

わたしも実際にこのシリーズを活用して「情報処理安全確保支援士」、「ネットワークスペシャリスト」、「データベーススペシャリスト」に合格しました!
ここからは、実際に使用した上で感じたこの問題集のメリット・デメリットをご紹介します。

メリット

1. 全試験区分に対応する万能書籍

この問題集のメリットは、一度購入すれば、全ての試験区分に対応できる点です。試験区分ごとの特化した問題集を揃える手間がなく、効率的に学習を進めることができます。

また、各試験区分の過去問だけでなく、関連する他の試験区分の過去問にも触れられるため、カバー範囲が広がります。これにより、知識の網羅性が高まり総合的な実力を養成するのに役立ちます。

2. 問題の重複が排除され、効率的な学習ができる

高度試験の午前問題は過去問題を流用することが多く、同じ問題を何度も解くことになりがちです。

しかし、この書籍では問題の重複があらかじめ排除されているため、無駄な繰り返しを避け、効率的に学習を進めることができます。特に限られた時間で多くの問題を解きたい社会人には、大きな助けとなるでしょう。

デメリット

1. 「過去問道場」を使ったほうが安く済むケースがある

情報処理技術者試験で午前試験の対策と聞くと、過去問道場を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

過去問道場とは?

情報処理安全確保支援士.com、ネットワークスペシャリスト.com、データベーススペシャリスト.comなどの中の1サービスです。

午前試験の問題演習を、詳細な解説とともに行えます。会員登録をすると、正解数に応じて段位が付いたり、2回連続で間違えた問題…など条件を絞って問題演習ができるなど、楽しく・効率よく学習を進められる工夫が盛り込まれたサービスです。

過去問道場を活用すれば、無料で問題演習を行えます。

ただし、過去問道場においても、2024年8月1日から一部の試験区分について解説を表示するには有料のメンバーシップ登録が必要になりました。

おにぎり

今まで、こんなすごいサービスが無料で使えるなんて…! という状態だったので、有料化は仕方がない流れだと思っています。

有料のメンバーシップは月払いで月額490円、年払いで月額約210円(年額2,480円)と手頃な価格ではあります。

「情報処理教科書 高度試験午前Ⅰ・Ⅱ」と比較したときに、どちらがお得と感じるかによって、選択肢が変わってくると思います。

過去問道場の有料メンバーシップは、試験区分ごとに登録が必要であることも考慮して選択してください。

参考:プレミアムメンバーシップ制度の紹介|ネットワークスペシャリスト.com

※有料となるのは過去問道場のみで、各年度ごとの過去問解説ページは無料で利用できます。

「情報処理教科書 高度試験午前Ⅰ・Ⅱ」と「過去問道場」 あなたはどちらを選ぶべき?

どちらを選ぶべきか迷った方は、次の表を参考にしてください。

ポイント情報処理教科書過去問道場
価格3,278円
(電子版であればセールで安くなることも)
・月払いで月額490円
・年払いで月額約210円(年額2,480円)
メリット・1冊買えば全試験区分に対応可能
・オフラインで学習できる(Webアプリの利用にはインターネット接続が必要)
・対象の試験区分の過去問以外にも、試験範囲として今後問われる可能性がある問題も演習できる
・1つの試験区分で良ければ情報処理教科書と比較して安く済む
・解説が詳細
・段位制度など、学習を楽しく進めるための工夫がある
デメリット・使い方によっては過去問道場より高くなってしまう
・過去問道場と比較すると、解説のボリュームが少ない
・過去問道場と比較すると、淡々と問題演習をこなす印象になってしまうかも
・試験区分ごとにメンバーシップ登録が必要(現在有料化されているのはNW、DB、PMのみだが今後他の区分も有料化される可能性アリ)
・インターネットにつながっていないと利用できない
・対象の試験区分の過去問しか学習できない
こんな人におすすめ・多くの試験区分へ対応できる問題集がほしい
・オフラインで学習できる必要がある
・効率的に・内容を理解しながら進めたい
・解説で不足しているところは自分で参考書で補える
・1つの試験区分へ対応できれば良い
・インターネットに繋がっている場所でしか学習しない
・問題に対する答えを暗記したいので、とにかく問題数がこなせれば良い
・解説がとことん詳しくないと理解できない

おにぎり

最近の情報処理技術者試験の傾向を見ると、単純にその試験区分内の過去問だけでは対策が厳しくなってきたように思います。

シラバスに対応した試験範囲に則って他の試験区分の過去問演習も行える情報処理教科書を使用するほうが、午前試験の点数が安定すると個人的には感じています。

2. 初めて使うときに使い方に迷う

この問題集は、全試験区分の問題が一冊にまとめられています。これはメリットでもありますが、初めて使うときは自分が受ける試験区分の学習をするためにどう使っていけばよいか迷うことも…。

しかし、購入特典でWebアプリがあります。Webアプリを活用すれば、関連する問題に絞って学習を進められます。

オフラインで学習を行う必要がある場合は、この問題集の最初の方にある「本書の構成と活用法」のページをしっかりチェックしておきましょう。

3. 定期的な買い直しが必要

シラバスの改定があったときなど、定期的に買い直しが必要になります。

ただ、これは、この問題集に関わらず書籍を購入する以上避けられないことです。

「午前試験対策として、書籍としてまとまった問題集がほしい!」という方には、迷いなくこの問題集をおすすめします。


この問題集は、午前試験対策本として非常に優れた選択肢です。上記の点を踏まえ、自分の学習スタイルや予算に合わせて選びましょう。

まとめ

忙しい毎日の中での資格試験の勉強時間の確保は難しいことです。特に仕事や家庭との両立を目指す社会人にとっては、効率的な学習手段を見つけることが重要です。

情報処理教科書 高度試験午前Ⅰ・Ⅱ」は、全試験区分に対応し、質の高い問題演習ができる点で、多くのシステムエンジニアに支持されています。過去問を徹底的に解説し、試験範囲を網羅できる点も魅力です。

ただし、選択肢としては他にも「過去問道場」があり、自分に合った学習方法を見極めることが大切です。どちらが自分にとって最適かを考え、最良の選択をしてください。

試験合格はあなたのキャリアアップへの一歩です。ぜひ、適切な参考書を選んで、合格への道を切り開いてください。