データベーススペシャリストの試験形式

データベーススペシャリスト試験の時間区分、試験時間、出題形式、出題数は次の通りです。

試験形式をしっかりと理解したうえで学習を開始しましょう。

時間区分試験時間出題形式解答数/出題数
午前19:30~10:20(50分)多肢選択式(四肢択一)30問/30問
午前210:50~11:30(40分)多肢選択式(四肢択一)25問/25問
午後112:30~14:00(90分)記述式2問/3問
午後214:30~16:30(120分)記述式1問/2問

午前1試験には免除制度があります。

午前1試験の免除制度について

高度試験の午前1試験には免除制度があります。

免除が有効になる条件は、下記のいずれかを満たすことです。

  • 応用情報技術者試験(AP)に合格
  • 情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士のいずれかに合格
  • 情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験の午前1試験で基準点以上の成績をとる

条件を満たしてから2年間の間、午前1試験の受験が免除されます(午前2から受験)。

参考:午前Ⅰ試験免除 情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験

データベーススペシャリスト試験の形式は午前試験と午後試験に分かれています。午前試験が多肢選択式(四肢択一式)で、午後が記述式です。

午前試験の形式

各問題に対して、4つの選択肢の中から1つを選びます。解答はマークシートに記入します。

高度試験 午前1の試験形式イメージ

午後試験の形式

午後1では、3つの大問の中から2問を選んで解答します。

午後2では、2つの大問の中から1問を選んで解答します。

それぞれの大問はデータベースに関する事例問題です。

傾向として、午後1では、「設計」、「実装」、「SQL」に関する問題が良く出題されます。午後2の問1では「物理設計」について、問2では「概念設計」について問われることが多いです。

午後2の「概念設計」では、未完成の概念データモデルと関係スキーマを完成させる問題が定番です。

高度試験 午後問題の試験形式イメージ

試験の時間配分

午前試験の時間配分

午前試験で1問あたりにかけられる解答時間は次の通りです。

時間区分試験時間解答数1問あたりの解答時間
午前19:30~10:20(50分)30問約1.5分
午前210:50~11:30(40分)25問約1.5分

1問あたりにかけられる時間が短く、素早い解答が求められます。

試験の範囲や出題内容の詳細は、「データベーススペシャリスト:試験範囲と出題内容」をご確認ください。

午後試験の時間配分

午後試験で1問あたりにかけられる解答時間は次の通りです。

時間区分試験時間解答数1問あたりの解答時間
午後112:30~14:00(90分)2問45分
午後214:30~16:30(120分)1問120分

午後1では素早く問題を解くことが求められます。

午後2では120分いっぱい使って1つの大問を解くので、午後1ほど時間は厳しくありません。

しかし、およそ10ページに渡る問題文を読みこなす必要があります。長文を読むことに慣れておくことが不可欠でしょう。

作図問題もあるため、実際に手を動かして慣れておくことが大切です。

私の失敗談として…。

過去問題の演習をiPadのノートアプリを使って行っていました。そのアプリには、線をまっすぐに引ける機能があり、その機能を活用していました。

初めて受けたデータベーススペシャリストの試験当日…ぐにゃぐにゃに曲がる線に四苦八苦し、全然時間が足りませんでした(泣)

※そもそも紙を使って演習していなかったので、定規が必要という考えに至らなかった。

データベーススペシャリスト試験の学習については、普段タブレットなどデジタルツールを活用している方でも、1度は紙に書き込んで演習するべきだと思います。

午後1・午後2いずれとも、問題を選ぶ判断力も重要です。午後2ではそれぞれの大問に出題の傾向があるので、「物理設計」・「概念設計」、どちらが得意なのかを見極めておきましょう。

時間管理のコツ

午前・午後ともに、過去問題の演習が欠かせません。

午前試験では、過去問題の再利用が多いです。過去問題を繰り返し解くことで解答スピードが上がります。

午後試験も同様に、過去問題の繰り返しが重要です。事前に得意・苦手分野を把握することで、問題選択がスムーズになります。